スノーボード死亡事故

YomiuriOnLine関西の記事より
兵庫県の八高原スキー場でスノーボードをしていた男性がジャンプ台で着地に失敗し頭を強打、病院に運ばれたが約2時間後に死亡した。ヘルメットは着用していたらしい。

過去の記事で 指摘した通り、スノーボード外傷では「急性硬膜下血腫」に よる死亡が多いのが特徴です。目立った頭皮や頭蓋骨の外傷がなくても、後方転倒による回旋力で脳 がずれて血腫を生じ、脳障害を引き起こします。今回の例は比較的早く死亡に至っていますが、転倒がよほど激しかったのでしょう。ヘルメットをしていても、 衝撃による脳損傷は完全に防ぐことは出来ないようです。


初めて飛ぶジャンプ台ではスピードを緩めて様子をうかがいましょう。トリックは2本目から行う方が良いと思います。(初心者はストレートジャンプで遠く高く飛ぶことが出来るようになってからトリックをすること)

ス キー場内の「パーク」が緩斜面に作られている場合、ランディングゾーンも傾斜が緩やかになります。そのため着地の衝撃は強くなるので転倒したときは受傷し やすいと言えます。テーブルトップで平らなところに着地するときはなおさらです。ある程度スピードを出して飛ばないと傾斜のないところへ着地してしまいま す。ランディングゾーンの傾斜が急なら、着地の衝撃は逃げますので比較的安心です。

亡くなった方のご冥福をお祈りします。


関連リンク:ハチ・ハチ北スノーワールド

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