鷲ヶ岳スキー場で女児スキーヤーが人工降雪機用の給水栓に衝突し死亡する事故

概要
2011年2月12日午前11時50分ごろ、鷲ヶ岳スキー場で、10歳女児スキーヤーが、人工降雪機の給水栓に衝突した。

頭部を強く打っていて、病院へ搬送されたが約1時間半後に死亡した。

女児は滑走中バランスを崩し、尻もちをついたままかなりの速度でまっすぐ滑り、正面から給水栓にぶつかったらしい。

人工降雪機と給水栓はパノラマコース(初心者向け、平均斜度15度)沿いのレインボー第2ペアリフトの下にあり、降雪機には注意を促すために黄色のウレタンマット(厚さ約15cm)が巻かれていた。

給水栓は円柱状で、直径12cm、高さ125cmの鉄製で、人工降雪機の少し下に立っていた。
斜面上側には厚さ10cmほどの白い発泡ウレタン製の防護マットが半円状に巻き付けてあったが、残り半分にはなかった。

警察は女児が給水栓の下部に下半身をぶつけた弾みでマットがずれ、計器などの突起がむき出しになった給水栓の上部に頭部をぶつけた可能性が高いと見ている。

女児は両親と弟の家族4人で訪れた。
いずれもスキーは初めてで、到着して30分ほど練習した後、リフトに乗り、滑り始めた直後だった。

データ
日時:2011-02-12 11:50ごろ
場所:鷲ヶ岳スキー場 パノラマコース
天候:小雪

傷病者
10歳女児:死亡(脳挫傷等)

ニュース記事
中日新聞:給水栓に衝突、小5女児死亡 郡上のスキー場
毎日新聞:スキー場:人工降雪機の給水栓に衝突…10歳女児死亡
MSN産経:初スキーの小5女児衝突死 給水栓に頭部強打
読売新聞:降雪機に衝突女児死亡、スキー場初級者コース
岐阜新聞:スキーで女児衝突死 郡上市、降雪機横の給水栓に

ひとこと
始めてのスキーの場合、「止まる」「曲がる」の操作がきちんと出来るようになるまでは、リフトに乗るのは控えたほうがよいでしょう。

よく、まだお子さんが全く制御できない(ほとんど直滑降しかできない、転ばないと止まれない)のにリフトに乗せている家族を見かけます。

本当に危ないので、そのあたりはきちんとしてあげて欲しいです。

なくなったお子さんのご冥福をお祈りします。

関連リンク
鷲ヶ岳スキー場

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9 件のコメント :

  1. 管理の問題 危険なところにはネットを張るだけで、悲しい事実はなくなります。
    最低限尾のやれることはやるべき。

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  2. 親はスキーが一歩間違うと危ないものだということをよく認識するべきです。
    何十分か練習しただけでリフトに乗せるなんて考えられないし、ヘルメットを着用させることも検討すべきです。
    本当に悲しい事故です。

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  3. 当日、ゲレンデにいたものです。
    救急車が来たので何か有ったと、見ていると
    警察の方がゲレンデを横切って行きまして、リフトの支柱の近辺で聞き取りしていました。リフトを降りてすぐのところですが、
    一目見て危険だと思いました。半分しかガードしてないことを見てもおかしいです。
    20度ぐらいの傾斜の下ですから誰がコケても危険です。パトロールがいても管理してなかったと言われても仕方がありません。
    他のコースでもコース正面に支柱が突然現れてビックリするところがありました。

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  4. ちょうど同じ時、鷲が岳スキー場にいました。警察やテレビがきていて事故があったのかなと思いました。我が家も子ども2人を連れてリフトに乗りますが、乗り損ねてリフトを止めてしまったことがあります。ヘルメットはかぶせていますが、後ろからもの凄いスピードで突っ込んでくる方もいるので、子供のすぐ後ろを滑るようにしています。細心の注意が必要です。

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  5. 親にも問題はありますが、施設の管理が雑なのではないでしょうか。
    HP見ると何事も無かったかのような状態。

    このスキー場の対応は問題ではないでしょうか?!

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  6. 完璧な安全は無いと思いますが利用者、皆さんが危険だと感じたらスキー場に指摘してあげて、改善していってもらえる様な体制をとっていかなければならないんじゃないかなと、私は思います。

    経営者側だけでなく、皆で良いスキー場にしていきたいですね。

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  7. 実は、数年前(約10年前)に私の友人が鷲ヶ岳スキー場で同じような衝突事故にあい、腎臓破裂という大怪我を負いました。幸い一命はとりとめたのですが、片方の腎臓摘出となりました。
    そのときもガードとかなく剥き出しだったようですが、10年以上経過した未だに改善されていないことは残念です。

    さらに、鷲ヶ岳スキー場のHPを先ほど見ましたが、そのことについて一切触れられていないことにもあまりに無責任と感じました。

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  8. 皆さんいろいろな見解があるとは思いますが、マナーのあるスノーボーダーから言わせると、特に初心者のスキーヤーはマナーなさすぎです。滑走の仕方tぽ同時にマナーも学んでもらいたい。
    まず、自分のレベルにあった滑走をしていない事が最大の原因。 
    その点では、スキー場に非は全くないように思います。
    毎年鷲ヶ岳のシーズン券を購入しています。鷲ヶ岳スキー場はどこよりも、素晴らしいゲレンデだと認識しています。
    この一件で大好きな鷲ヶ岳を荒らさないでほしいものです。 
    無責任な発言は控えてください。

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  9. いろいろなご意見いただきありがとうございます。

    スキーヤー・スノーボーダーは自分の技術にあった滑走をすべきであっては、かならず危険が回避できるように滑走しなければなりません。

    国際スキー連盟のルール(ルール2)や国内スキー等安全基準(2−3−1)などでも、コントロールして滑走すべきとしています。そして、自分の技量では全くコントロールできないような斜面では、絶対に滑走してはなりません。

    今回の事故の大きな原因は、事故が起きたコースを滑り降りる技量が身についていないにもかかわらずリフトに乗って滑走したことではないでしょうか。バランスを崩したあと尻もちをつきながらなお止まらなかったというのは、自分でコントロール出来ていなかったと言わざるを得ません。

    亡くなったお子さんやご家族には大変厳しい意見とは思いますが、そのような状態でリフトに乗って滑走を始めてしまったのは、スキーに内在する危険をまったく認識していなかったということです。

    スキー場の安全管理を責めるのも、その気持は分からないでもないですが、その前にすべきことはスキーヤー・スノーボーダーが「自分の身は自分で守る」という意識をもつことです。


    人工工作物にマットを巻くにあたって、猛スピードで衝突することまで想定する必要はないでしょう。問題の給水栓も、コースの上部からよく見えているものです(新聞記事に掲載された写真を見る限りでは)。そのようなところには、衝突しないように滑走すればよいだけです。

    マットが上半分しか巻いていなかったとしても、滑走方向から衝突を緩衝する目的で設置してあるのでしょうから、下半分にはなくても仕方のないことでないでしょうか?

    障害物手前にネットを張るというのは管理面で有効な手段ではあります。通常のネットはコース境界を示す目印だったり、障害物があることを知らせるなどの役割があります。決して防護のためのものでありません。ですから、コース上方からよく見えている障害物のところにネットを張る必要性はあまり感じられません。

    防護ネットを設置したとしても、今度はその支柱にマットを巻くことになります。それだと、最初の障害物にマットを巻くのとなんら変わりがなく、無駄なものとなります。


    スキー場内には安全に関するルールやマナーの掲示があります。でも「初心者はリフトに乗らないでください」といった注意事項は見かけませんね。

    「初心者は初級者向けコースであってもきちんと技量を身につけてから(最低限停まれる技術を身につけてから)リフトに乗るように」といった告知・掲示もあって良いのかもしれません。


    あらためて、亡くなったお子さんのご冥福をお祈りします。

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