スキースクールの安全配慮義務違反を認め410万ドル支払い命令(カナダ)

スキースクール受講中の9歳少年がコースアウトして岩に衝突し脳障害を負った事故で、スキースクールに対して被害者本人とその家族へ410万ドルの支払いを命ずる判決が出ています。




インストラクターの指示に従い初心者コースを滑走したとき、コントロールできずにコースアウト、林の中へ突っ込み岩に衝突しヘルメットが割れるほどの衝撃を受けたとのことです。


"The ski school breached its obligation to provide safe supervision"

日本風に言えば「安全配慮義務違反」ということになりましょう。

ここでの安全配慮義務とは「スキー指導者が、受講者の安全を確保する義務」といった感じでしょうか。


スポーツの指導をするという行為は、指導者と受講者との間に「スポーツ指導契約」が成立しています。
これは有償であろうとなかろうと、契約書があろうとなかろうと同じです。

このスポーツ指導契約の中に安全配慮義務も含まれていると考えてよいでしょう。


安全配慮義務の具体的内容はスポーツの種別によって、また、受講者のレベルによって様々ですが、指導者は行うスポーツの特性や危険性を十分に認識し、受講者一人ひとりの能力や心身の状況などに配慮して指導を行う必要があると思います。

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